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インタビュー  Vol.2

『ヘアドネーションから意識の改革へ』–代表インタビュー「55JET ai HAPPY HAIR MAKE」當間 紀之さん

前回に引き続き、『55JET ai HAPPY HAIR MAKE』代表の當間紀之さんにインタビューを行いました。
55JET ai HAPPY HAIR MAKE様ではヘアドネーションの活動が活発であり、”相互リスペクト”をコンセプトに謳っているサロンです。
(前回:『ヘアドネーションのきっかけは”恩返し”』–代表インタビュー「55JET ai HAPPY HAIR MAKE」當間 紀之さん

ーーインタビュアー:ヘアドネーションに関するエピソードをお聞かせください。

當間さん:ヘアドネーションで作るウィッグは、使用する子の免疫力が下がっている場合もあるので安全性も求められます。
そのため安全性が高いメディカル・ウィッグを提供しています。

また、メジャーメントといって、ウィッグを作成する段階で使用する子の頭のサイズを測ります。
最初からその子のためのマイウィッグなんです。

出来上がったウィッグはカットも何もされていない状態で本人に届きます。
そのウィッグを賛同美容室で好きなスタイルにカットしていきます。

カットすると、女の子はやっぱり長い髪に憧れていることが多いことがわかるんです。
「あ、今の(使っているウィッグ)より長い!」って言って喜ぶんですよ。笑

ヘアドネーションでウィッグを作れるのは18歳までなのですが、先日、高校3年生の男の子が来てスタイルカットをしました。
そこでお母さんが「よかったね、間に合って」と言うので、何に間に合ったんだろうって聞いたら願書の写真なんですね。

願書の写真は帽子被ったらダメなんです。
この男の子はそれまでウィッグを持ってなかったみたいで、このために初めて作ったようなんです。

それくらい良いじゃないかと思ったりしませんか?
何の差別も可哀想とかそういうものはなくて、これは治るための過程、課題だと普通に思える世の中が来ると良いなと思います。
みんなが目を逸らすんじゃなくて、そういった意識の改革に繋がっていければ良いなと思いますね。

ヘアドネーションの良いところは、日本の寄与文化というか、このような所を変えつつあるところだなと思います。

一般的に、寄付と言えばお金だと思います。けれどヘアドネーションは子供でもできます。
年齢、性別、国籍も関係ありません。そういう子たちが大人になった時に、より良い社会になっていくのではないかなと感じます。


ーーありがとうございます。続いて、お客様の反応をお聞かせください。

みなさん協力的で、毎日のようにヘアドネーションをしたいという方がいらっしゃいます。笑

僕らはヘアドネーションを周知してもらおうと頑張っていますが、だからといって1センチでも長く欲しいというわけではありません。
お客様の気持ちと、良いヘアスタイルを創ることが僕らのメインの仕事です。

なので、例えば「ここまで切ってください」と言われても、そこでハネやすい場合は「切る長さを変えましょう」と提案します。
その結果、「良くなったね」と友達に言われて、「ヘアドネーションしたの」と言うと、ヘアドネーションに興味を持ってくれますよね。
この一連の流れが僕らの感謝のしるしなんです。

例えば、ヘアドネーションのことを知らないお客様がいるとします。
「ボブに切ろうかな、どうしようかな」と悩んでいたとして、計ってみたら28センチでした。

ヘアドネーションは髪の長さが31センチ以上必要なので、「あと3センチあればヘアドネーションができるね」と言ったら「わかりました!」と言ってくれるんです。
さっきまでは髪を切るか切らないかで悩んでいたのに、切るために伸ばすという考えに変わっているんです。

すごくないですか? 切ろうと思えば今切ればいいんです。
「できるだけ綺麗な髪にしたいので、トリートメントしっかりして今度切りますね」と言っていただくこともあります。

美容師がヘアドネーションについて知っていれば、お客様にも伝わるんです。
でも現状、美容師全員が知っているわけではありません。

なので今、美容師向けの講習を行っています。
ヘアドネーション認定講師が全国に4人いて、僕は一般向けのイベントなどに多く参加しています。

僕たちはプロジェクト名の「Hair」にこだわっているんです。
H、A、I、Rじゃないですか。HとRの間には、なにがありますか?

ーーAI(愛)があります。笑

ありがとうございます。笑

ーーヘアドネーションに関して最後の質問ですが、注意点はありますか?
美容師の方向けと、あとはお客様向けにも注意点があれば教えてください。

まずは美容師の方向けに。

ドネーションカットの場合、はじめに髪の毛を束にするんですが、ドライであることが重要です。
濡れた状態で髪を束ねて切って、それを洗濯バサミで干している画像を見るのですが、それだと束ねている部分にカビが起きやすいです。

もしそれを他と一緒に送ると、カビが移ってしまう可能性がとても大きいんですね。
なので必ずドライな状態であることが重要です。

お客様からよく聞かれるのは、白髪や髪の毛の傷みに関してです。こちらは31センチ以上あれば大丈夫です。
ヘアドネーションは18歳以下の子供向けなので、学校で集団生活をすることが前提です。

なので自然な黒髪に合わせるのですが、髪質や長さで分別するのでとりあえず色味は大丈夫です。

あとよく「31センチってなに? 30センチじゃないの?」と質問されます。

確かに半端な数字ですよね。実はこれ、国際基準を元にしているんです。
ヘアドネーションの国際基準は12インチ、1フィートなんです。センチに直すと30.48なので、30センチだと少し足りないんです。

なので、31センチを基準にしています。これを説明すると、「世界中でやっているグローバルな活動なんだ!」とお客様も納得してくださいます。
前回言った、国籍も関係なくできるということに、これが繋がっているんです。笑

ーーありがとうございます。
次回はヘアドネーションから離れ、「55JET ai HAPPY HAIR MAKE」様の福利厚生といった部分をお聞かせいただければと思います。

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Posted on by 55jet